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うさ奥 糞の乱 ~見るは極楽、抱くは地獄。~
アンダーグラウンドでひっそりこっそり活動する、殿のドタバタ時代劇なのじゃ。時にアダルトな表現も使われますので※R15なブログとなっております。
DATE: 2008/10/06(月)   CATEGORY: 母上のボヤキ
大政奉還の章



よく、「ずっと家にいて暇じゃないの?」と言われた。

ううん。家にいるのが一番スキだった。

家にいるのが一番楽しかった。

でもそれは殿がいてくれたからなのだと、

身を引き裂かれる思いで実感しています。


昔を振り返ればうさぎを飼う以前、

私は仕事が終わっても真っ直ぐ家に帰らない子だった。

帰ったってすることないし。

だったらどこかで遊んで帰ろう。


そんな人間がうさぎを迎えた当日から、

一秒でも早く家に帰りたい。

友達と遊ぶより家にいたい。

…なんてヒッキーに変わってしまった。

それぐらい彼らは可愛くて愛しくてワガママで(笑

例えれば「病弱な3才児」を持つ。

そんな母のような気分だった。





病院に駆けつけた時、目を見開いて亡くなっていた殿。

何度も何度も目を閉じさせようとしたけれど、

死後硬直で目を伏せてくれることはなかった。


1392.jpg

けれど家に帰ってしばらくすると、

いつのまにか安らかな顔で目を閉じていた。

家に帰って安心したのかな?

それとも抱っこされすぎて気失っちゃったか?(笑



そして火葬は先週の土曜日に行いました。

焼いてる間は意外に冷静で。

待合室でテレビ見ていたぐらいです。


30分ほどで焼き場へ呼ばれました。

焼かれた殿の骨は、箸の先より細く小さく脆くって。

こんなに小さな体であんなに走ってあんなに愛情表現してくれていたのかと思うと

声も出ずただただ涙が溢れました。



そこの霊園に「虹の橋」の骨壷が売ってあったので、

思わず買ってしまいました。

1391.jpg

商売上手ですな(笑



帰ってすぐよつぱぱとよつままが来てくれて、

殿の思い出話たくさん聞いてくれました。

久しぶりに笑えたし、久しぶりに楽しく食事がとれた。

ほんと来てくれて良かった。

ありがとよ!

1394.jpg

何より一番嬉しかったのは、上の写真。

よつぱぱが消えてしまった「殿の写真コレクション2千枚」を復活すべく、

壊れた母上のパソコンを直してくれました。

おかげで今は楽しかった殿との思い出ばかり見ています。




お花もこんなにいただきました。

1390.jpg

よつぱぱ・よつまま、くまおさんにちったんさん。

まゆみさん・姉上!!、そしてramさんにルビーさん、

本当にありがとうございます。


そして何より、コメントをくださった全ての皆さま。

一つ一つ一字一句逃さず読ませていただきました。

そして一人一人のお言葉に救われ涙しました。

よって50回以上泣かされたおかげで、

目がお岩さんです。

これは一体どうしてくれましょう?(笑



ブログで訃報をとりあげてくださった皆さま、

そしてそれにコメントをくださった皆さま、

本当にありがとうございました。

殿がこんなに愛されていると知り母上も幸せです。



少し弱音を吐かせていただきますと、

原因について考える度、身のつまされる思いになります。

殿の胃に毛玉は詰まっていませんでした。

小さな頃からこんなに頻繁にうっ滞を起こすのも珍しいと、

獣医さんに生活・食事チェックされたこともあります。

全く問題はない・・・はずでした。

母上が可愛がりすぎて甘やかしすぎて、

それで体の弱い子にしてしまったのではないか。

そんな懺悔がこみあげてきます。


また上に矛盾するし自己満足だとは思いますが、

注いだ愛情に悔いはありません。

朝から晩まで何をするにも一緒にいて、

2年で5年分はなでてあげれたかな?

と思っています。

それもこれも、「この子が最後の子だ」と決めていたから。

殿が亡くなった今も、その気持ちに変わりはありません。

意固地になっているわけでも殿に罪悪感を抱えているわけでもなく、

「うさぎが大好きだから飼わない。」

今はこの選択を選びたいと思います。


殿との大切な思い出もありますしの♪


最後の家でのナデナデ動画と、母上の好きなワンコ動画です。






最後は発信ばかりのブログになってしまったというのに、

皆さんいつも楽しい温かいコメントありがとうございました。

ROMしてくださっていた方にもお礼申し上げます。

今度は母上が皆さんの元へ荒らしに参ります!

そして別に個人ブログを書くこともあるかもしれませんが、

これにて‘うさ奥’は一旦終了です。


殿は大政奉還なされたと思っていただければ幸いです(笑


そして最後に殿より一言!

1393.jpg
「皆の者、大義であった。」


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DATE: 2008/10/03(金)   CATEGORY: 殿の日常
殿を可愛がってくださった皆様へ


久しぶりの更新でいきなり申し訳ありません。

昨夜11時半、殿が亡くなりました。

いつもならスラスラと書けるはずなのですが、

ごめんなさい。

全く言葉が出てきません。

でもこうすることで気持ちが整理できる気もするので

つたない文章ですが書かせていただきたいと思います。



異変に気がついたのは10月1日の夜でした。


牧草は食べているし正常なウンチもしている。

ストーカーもしてくるのですが、

何かいつもより覇気がないのです。

いつも一気にペレットを食べる子ではないのですが、

それにしても少量しか食べていません。

注意深く観察し、いつでも病院に行けるようにしておきました。


その2時間後に殿はうずくまって動かなくなりました。

またうっ帯に違いないと埼玉の夜間救急へ。

レントゲンの結果、やはりガスが溜まっているということで

点滴と注射をしていただきました。

この時はまだ、「軽度のうっ帯」だと言われました。



夜間救急の先生の指示の元、

翌日かかりつけ医で改めて診ていただくことに。

休診日にも関わらず先生は丁寧に診察してください、

点滴や痛み止めの注射などを打ってもらいました。

もうこの時は食事も糞も全くしなくなっていたので、

これで改善しなければ明日入院しましょうと。


この日の夜から、

殿はなでても歯をカチカチ鳴らしてくれなくなりました。


殿と同じ部屋で横になっていた朝の5時、

鼻息が荒くなったのに気づき目が覚めました。

呼吸困難に陥っているようでした。

お腹がガスでパンパンに膨らんでいます。

見ているのが辛いほどに。


急いでかかりつけ医の留守電に伝言を残し、

折り返しの電話を待つ間必死で励ましました。

すると30分ほどで呼吸が落ち着いてきたのです。

丁度その時先生から電話があり、

今なら動かせると急いで病院へ向かいました。


病状は最悪でした。

ガスで膨らんだ胃の圧迫による循環器不全、肝臓障害、腎不全。

家に居ても助からないことは火を見るより明らかなので、

先生と殿の生命力に託すことにしました。


映画館なんかじゃ恥ずかしくて絶対に泣けないくせに、

帰りは通勤ラッシュの電車にも関わらず、思いっきり泣いてしまいました。

きっと周りの人は

「コイツどんだけ会社行きたくないんだ。」

と思っていたことでしょう。

でもほんとに止まらなかったんです。



そして夕方、生きている殿と最期の面会をしました。

説明を聞かずとも病状が悪化しているのは一目瞭然でした。

ケージを開けると奥へ逃げようとしていた殿も、

手を差し出すと母上だと気づいてくれたのか

戻ってきて頭を手の中にいれてくれました。

チューブがはずれてしまわないように、

たくさんたくさん撫でました。

でもこんなに頑張っている殿になんと声をかけていいのかもわからず、

ただずっと名前を呼ぶしかできませんでした。



この4時間後、殿は息を引き取りました。


病院から急変したとの電話があり、

父上と急いで向かったのですが間に合いませんでした。

最期を看取ってやれなかったのがたまらなく悔しいです。


でもいつこんな日が来ても悔いのないよう、

いっぱいいっぱい愛情を注いだつもりです。

毎日こっぱずかしいほど「大好き」やら「かわいいね」と言ったり、

ヘタクソな子守唄を歌って迷惑そうにされたり(笑

それに対して殿もたくさんの愛情を母上に返してくれました。

本当に人懐っこくてべったりで寂しがりやで。

もうこんな子とは巡り合えないだろうというぐらいに。


寝てる以外はほとんど足の間に挟まってたよね。

お風呂洗ってる時、水嫌いのくせについてきてくれたよね。

洗濯物干してる時、いつも一緒にベランダで日向ぼっこしてくれたね。

ただトイレ待ちだけはゆっくりできないから困ったよ(笑)



今まで殿をかわいがってくださった皆様、

本当にいつも温かく見守ってくださいありがとうございました。

今はお礼もうまく言えずに申し訳ない限りです。


ただ正直に言うと、

今はみんなになんて言えばいいのかということより、

ただ殿が足元にいないことが悲しいです。



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「代わりに腕の中にいてやるのじゃ。」
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